新日本プロレス 1987年6月12日(金)両国国技館大会 試合結果

試合開始6時35分 観衆1万1,060人=超満員札止め ※テレビ収録

▼15分1本勝負

①○野上彰(11分13秒 ダイビングボディーアタック→片エビ固め)×佐々木健介

▼20分1本勝負

②○後藤達俊 船木優治(14分58秒 バックドロップ→片エビ固め)×中野龍雄 安生洋二

安生洋二「後藤さんの力がとにかく強い。力まかせに来る攻撃にはまいりました。」

船木優治「ここ2~3週間、同門対決が続いていたから、リングを広く使おうとしないUWFと自分の攻め方が全然かみ合わなかった。これが年収めの試合だったら泣いてますよ。結局、未熟なのは自分。今日はもうお客さんの前に出たくない」

後藤達俊「何か俺ひとり浮いちゃった。向こうはロープワークができないから、こっちも投げ技と寝技しか出せなくなるし、技に詰まっちゃうんだすよ。でもキャリアは俺が1番長いんだし、反省してます。」

③○ドン荒川(6分53秒 反則勝ち)×ブラックキャット

④○星野勘太郎(6分22秒 バックドロップ→エビ固め)×小杉俊二

▼30分1本勝負

⑤○山崎一夫(9分43秒 バックの取り合いから→エビ固め)×保永昇男

⑥スコット・ホール ○アレックス・スミルノフ(8分48秒 反則勝ち)×上田馬之助 高田延彦

▼45分1本勝負

⑦○坂口征二 ダリル・ピーターソン(8分39秒 逆エビ固め)コンガ・ザ・バーバリアン ×キラー・ブルックス

▼蝶野正洋海外壮行試合=45分1本勝負

⑧○木村健吾 蝶野正洋(11分57秒 稲妻レッグラリアット→体固め)ケビン・フォン・エリック ×トニー・セント・クレアー

⑨○長州力 スーパー・ストロング・マシン 小林邦昭(13分25秒 ラリアット→体固め)藤原喜明 木戸修 ×高田延彦

▼’87IWGP優勝戦(初代IWGPヘビー級王座決定戦)=時間無制限1本勝負

⑩○アントニオ猪木<Aグループ優勝者>(14分53秒 バックドロップを浴びせ倒す→体固め)×マサ斎藤<Bグループ優勝者>

※アントニオ猪木が第5回IWGPを制覇、IWGP初代王座につく。

※試合後、長州力が「このまま新陳代謝しないでいいのか!今を逃したらいつ出来るんだ。藤波、前田、お前ら嚙みつかないのか!」と藤波辰巳、前田日明に呼びかけ、アントニオ猪木以下のナウリーダーズに宣戦布告。前田日明も「ガタガタ言わんと誰が一番強いのかはっきりさせたらいいんや」と意思表明。アントニオ猪木は「お前ら、実力でこれを勝ち取ってみろ!」と逆挑発。

アントニオ猪木「いろんな形でニューリーダーが出てくるだろうとの予測の中で、俺自身どう闘っていくかを考えていたけど、まさか斎藤と3度目の対決になるとは思ってなかった。試合の後半はあまり覚えてないけど、長州がリングに上がってくるのだけはわかった。ぼうっとしていたのが目を覚まされた感じだ。もの凄いエネルギーが俺に伝わってきた。今まで沈殿していたものが活火山になって一気に噴き上げてきたみたいだ。(リング上で旧世代と新世代に別れたが、との質問に対し)意識的じゃないんだよな。気が付くと隣に斎藤がいた。握手を求めたら斎藤が困ったような顔をしたのが印象的だった。しかし組んだ手が力強かったのを覚えている。(ニューリーダーは)俺の首をとってもらって結構だけど、そう簡単にはとらせない。俺に限らず坂口の壁も大きいし、斎藤の壁も大きい。いつまでも猪木、藤波組、斎藤、長州組じゃないだろうし、やんなきゃいけない時期が来たんだろうね。」

長州力「質問は?質問はないのか?なかったら終わりにするぞ。新旧交代だ。藤波、前田とは終わってから闘うよ。今はどうしても上が詰まっているから闘えない。いい形では闘えないだろうな。だから組めれば組んでやるのも面白いんじゃないの?これで負けるわけにいかないな。負けたら何も言えなくなっちゃう。藤波と前田とは、これからまた何かの機会に通らなくちゃならないだろうし。藤波は(リングに)上がると確信したよ。これが終われば藤波ともやれば前田ともやる。マシンが入れば前田ともやるだろうし。必ず新旧交代はさすよ。その方がむこうも必死になってくるんじゃないの?」

マサ斎藤「あー、終わった。やっぱりアントンはうまい。体力が落ちたとか何とか言ってもね、あれだけのレスリングをやってるレスラーはアメリカにだってそうはいやしない。やっぱり、あの人はすごいんだよ。次期シリーズもその次のシリーズも年内はずっと新日本のリングに上がる。俺のファイト、最近どう?こんな試合ばかりやってたらさ、体がもたないよ。もう年かな。まあ、いいさ。長州たち新勢力とは闘うよ。面白い。いいことじゃないか、やろうやろう!」

前田日明「話が急展開・・・ね(と言ってニヤリ)いいことじゃないですか。遺恨試合だとか因縁試合だとかじゃ、プロレス界は変わらないですよ。それに早く気づいて方向転換できたことは、いいことじゃないですか。海賊だ、流血だじゃなくて、こういうことを1~2年前にやってれば・・・もっと凄かったなぁ。遅いぐらいですよ。でも俺、マイク持ったら焦っちゃってさ、パーッと舞い上がってさ、こりゃヤバいと思って、何かしゃべろうとしたら、あのなって思わず大阪弁が出ちゃった(爆笑)一瞬注目が集まるのわかるんだよ。でも、どうせやるんだったら新旧交代とかだけじゃなくて、誰が1番強いか、そこまでやればいいんだよ。」

藤波辰巳「事前に示し合わせていたわけじゃない。危機感を持つみんなの心が自然に一つになった。俺や長州の言葉は聞き取りにくかったかもしれないけど、会場のファンには雰囲気で伝わったと思う。具体的なことはこれから話し合っていかなきゃならないが、こうなった以上、何かをやっていかなきゃどうしようもない。ひょっとしたら、中堅から前座に至るまですべて色分けされることになるかも・・・言っとくけど、俺はこの動きを新日本のリングの中だけにとどめておくつもりはないよ。いずれは全日本の選手たちも巻き込んでいくものにしたい。俺たちの力でプロレス界全体を動かすんだ。」