全日本プロレス 1995年3月4日(土)日本武道館大会 試合結果

試合開始18時 観衆1万6,300人=超満員 ※テレビ収録

▼20分1本勝負

①○フューリー レイジ(7分41秒 合体パワーボム→エビ固め)志賀賢太郎 ×マウナケア・モスマン

▼30分1本勝負

②○ジ・イーグル ファルコン(11分57秒 ジャーマンスープレックスホールド)ドリー・ファンクJr ×浅子覚

③永源遥 ○マイティ井上(12分43秒 腕十字固め)ラッシャー木村 ×百田光雄

▼世界ジュニアヘビー級選手権試合=60分1本勝負

④○ダニー・クロファット<王者>(15分33秒 タイガードライバー→エビ固め)×小川良成<挑戦者>

※第13代王者ダニー・クロファットが3度目の防衛に成功

ダニー・クロファット「小川があれほどデンジャラスな技でくるとは・・・確かに今までとは違っていた。これじゃ、明日カナダに帰ってすぐ(左ひざを)治療しなきゃいけないよ」

小川良成「インタビューは勝った方に聞いて!」

▼30分1本勝負

⑤ダグ・ファーナス ○ロブバンダム(10分20秒 ハリウッドスタープレス→片エビ固め)大森隆男 ×泉田竜角

▼特別試合=60分1本勝負

⑥ジャイアント馬場 ○ジャンボ鶴田 秋山準(17分27秒 バックドロップ→片エビ固め)田上明 渕正信 ×井上雅央

秋山準「(ジャンピングニーパットについて)今日は出さないようにしようと思ってたんですけど、ジャンボさんにいけ!って言われたんで・・・お墨付きをもらった?僕もそう思います(笑)」

ジャンボ鶴田「やっぱり田上は強くなってますね。ヒールづいたというか、ふてぶてしい。よくできるよね、こんな年寄り相手に。非情なヤツですよ。非情のライセンスですよ、はい。」

田上明「体はまだまだだけど、したたかな感じがするよ。何だか、先を読まれているようでね。ずる賢いというか。決めようとしても決められなかったもんなあ」

▼世界タッグ選手権試合=60分1本勝負

⑦三沢光晴 ○小橋健太<王者組>(36分7秒 ダイビングギロチンドロップ→体固め)スティーブ・ウィリアムス ×ジョニー・エース<挑戦者組>

※第25代王者組が2度目の防衛に成功

三沢光晴「(前半は)入れ込みすぎたよ。落ち着かなきゃいけないのに・・・でも、まあ来るものはねえ。なめられちゃいけないと思って。(ウィリアムスのバックドロップは)あのとき俺は足が着いてなかったから普通の地面からだったら俺もある程度方向を変えられる部分があるけどさ。足が浮いてりゃあ、どうしようもないからね、つかまれたら。エースはもう、よくなったとか言っている段階じゃないでしょう。しぶとくなったね。でもね、ただ、ムラがね。ムラっていうか相手によってっていうのがあるから。俺だってどっちかといえば苦手・・・っていうのがあるけどね。(カーニバルは)優勝しなきゃあという執着心はない。それよりも欠場しないこと。今はそれだけだね。終わったあとに答えは出るんだから、今の時点ではイヤだよ。でも、しんどいのは俺だけじゃないからね。」

小橋健太「フロントスープレックスにいこうと思ったら、足の踏み場のないところでスイングしながらそのまま返してきた。ちょうど頭から落ちちゃって。それから何かわかんなくなった。目の焦点が定まらないっていうか。(合体プレーは)チャンスがあればと思ってたけど、素晴らしいタイミングで決まった。三沢さんがいい具合に指示してくれたんでうまいこと出せた。エース?素晴らしいですね。昔のエースはどこにもないです。それがわかったからファンもあれだけ試合後にコールしたんでしょうし、俺も昔のエースっていう考え方をなくしました。昔の感傷っていう、そういったものを今日はいっさい捨ててきましたし、もう昔のことは覚えてない。もう世界を目指すという段階はとうに過ぎてるんです。去年の清水の時点で、もう新しい闘いにいってますからね。今日、これだけ来てくれたらもう一度という気持ちが強くなった。何度でも!(ムーンサルトプレスを返されたのは)ジョニーもあれでまいりたくないっていう気持ちもあったでしょうし、体が沈んでるのに何かクソ力っていうか、そういう奥底からのパワーで返された気がする。カーニバルも6強+エースが入ってこないとウソだと思う。エースがどれだけのファイトをやるか、楽しみといったらおかしい。もうそういう段階じゃないしね。下手すればもっていかれちゃうから、もっていかれないように。川田さん、田上さんのチームとは決着つけないといけない。ウィリアムス、エースとももう一度やってみたいと思います。これじゃあ向こうも収まりつかないと思うし。防衛もできましたし、チャンピオンカーニバルでも思い切っていきたい。三沢さんと2年ぶりですか。楽しみっていうか、やっぱりやってないから。もちろん一回も勝ってない選手が他にいっぱいいるから、何とか。三沢戦だけじゃなくて一戦一戦大事に闘っていきたいです。優勝戦?出たいですね。是非やりたいと思ってます。去年、寸前で出れなくなって今年は最後が川田さんだから何とか頑張って脱落しないようにしないと。やるしかない。まず一戦一戦頑張ってというのを自分に言い聞かせて、それを優勝につなげていきたい。」

▼三冠ヘビー級選手権試合=60分1本勝負

⑧○スタン・ハンセン<挑戦者>(31分26秒 ラリアット→体固め)×川田利明<王者>

※第12代王者・川田利明が2度目の防衛に失敗。スタン・ハンセンが第13代王者となる。

スタン・ハンセン「俺はいつも一番危ないレスリングをしてる。今日もカワダのハードなキックが俺を襲ってきた。今はここで俺自身を祝福したい。外人のグッドパートナーがいないとタッグは難しい。それもあって俺は長い間沈んでた。今夜、俺が勝てたのには二つの理由がある。一つは川田のキックを受けてスタミナをロスしながらも立ち向かって行けたこと。もう一つはジャンボ鶴田のためにやった。なぜならジャンボは俺と同世代のレスラー。彼がガッツを見せた以上、俺もガッツを見せなければならない。俺はジャンボを尊敬している。年だということでジャンボと俺を除外しないでくれ。俺はすごくハングリーだった。川田はほかのだれよりもいやらしかった。川田は信頼できる。川田は俺に一番厳しい攻めをしてくる。毎回、蹴って蹴って・・・サンキューカワダ。彼はスタン・ハンセンにとって素晴らしい相手だ。サンキューカワダ。40いくつの男にもガッツがまだあった。今夜は俺にとって年齢が何でもないことを証明できた。小橋も川田も闘っていくうちに厳しくなる。三沢もそうだ。スティーブ・ウィリアムスも挑戦のチャンスを待ってるなら、カモン、カモン。俺は受ける用意がある!」

川田利明「自分のペースに最後まで持ち込めなかった。それが敗因。それだけです。」