全日本プロレス 1998年9月11日(金)日本武道館大会 試合結果

試合開始18時30分 観衆1万6,300人=超満員

▼30分1本勝負

①百田光雄 ○井上雅央 金丸義信(8分5秒 アルゼンチンバックブリーカー)浅子覚 志賀賢太郎 ×丸藤正道

②○邪道 外道(9分39秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め)ジャイアント・キマラ ×マーク・レーガン

③ジョニー・エース ウルフ・ホークフィールド ○ジョニー・スミス(9分59秒 ネックブリーカードロップ→片エビ固め)大森隆男 本田多聞 ×泉田純

④ジャイアント馬場 ジャンボ鶴田 ○ラッシャー木村(10分24秒 ラッシングラリアット→体固め)渕正信 永源遥 ×菊地毅

⑤○ゲーリー・オブライト 高山善廣(7分7秒 ワキ固め)スタン・ハンセン ×ボビー・ダンカンJr

⑥○秋山準(11分10秒 エクスプロイダー→片エビ固め)×小川良成

※試合後、三沢光晴がリングに現れ、小川良成に手を貸して立たせた。

三沢光晴「試合を見ていて俺も頑張ろうと思った。そういう気持ちを見ている人とかに与えられるようにノビノビやらせてあげたい。小川だって負けたけど、気持ちよかったんじゃないかと思う。あれだけ応援してもらえて。その応援してくれた人たちの期待に応えるよう、また頑張ってくれればいい。」

小川良成「今、急に言われたわけじゃないんで、前々から言われてたんで準備はできていた。本当に組んだことないんで、何とも言えないけど期待に添えられるよう頑張りたい。」

秋山準「大きい技ばんばん打つ人は今プロレス界にいっぱいいるけど、基本的な技術というのは全日本プロレスというよりもプロレス界一だと思っているんで、うまいのは当たり前。だからといって2回も負けてるのに3回目もころころいくわけにはいかないんで、まあ最後は押さえ込んだという感じ。」

ジャイアント馬場「小川は負けたけど、今日見た人は小川を認めたと思う。小川みたいに今までにないところを出してくればチャンスはある。やっぱり13年間鍛えてきたから。これは三沢が今まで常に小川と対戦してきたというところでよく知ってたんじゃないかと。今日の技術とスピードでも体の違いは追いつきゃしないと思う。だから小川がどうするか。あと何キロか太ったら、これはいいチームになるだろうし。」

▼マウナケア・モスマン試練の七番勝負・最終戦=30分1本勝負

⑦○三沢光晴(7分34秒 エルボーバット→片エビ固め)×マウナケア・モスマン

※七番勝負は3勝4敗で終了。

三沢光晴「最後に返してきた気力は認めるけど、自分が攻めるときに息を止めて攻めないと。ハァと息吐いちゃうでしょ。起き上がったときに蹴りが来るんだろうなと読めちゃうよ。」

マウナケア・モスマン「結果には満足している。もちろん全部じゃないですけど。でもハッピーです。充実できた7番勝負でした。」

▼60分1本勝負

⑧○川田利明(6分52秒 張り手→片エビ固め)×垣原賢人

ジャイアント馬場「川田に蹴られてたらヨタヨタと崩れていく。パーンと蹴られたらパーンと痛くないように受け身を取らないと。プロレスに1から10までの段階があるとしたら彼らは6から10は勉強していても1から5は勉強してない。垣原でも高山でもリングに上がって練習するけども、攻めることばかり練習している。やられることは全然練習しない。プロレスの上で生きていくんなら、まずは1から5を勉強しないと。いい素質を持ってるんだから。」

▼三冠ヘビー級選手権試合=60分1本勝負

⑨○小橋健太<王者>(25分39秒 ラリアット→片エビ固め)×田上明<挑戦者>

※第19代王者・小橋健太が2度目の防衛に成功

小橋健太「ここまで来れたのも田上明という存在が大きかった。田上さんにすごく感謝したい。」

ジャイアント馬場「田上にスピードがないということ。自分のペースのときもずうっと同じペース。自分が攻めてるときはかさにかかっていくようなところがないと。挑戦者はそれがないとダメだと思う。この間、秋山が挑戦したとき、今までにない秋山を出せと言ったけど、そういう意味では今日の田上はまったくの田上丸出しだったね。(上4つがシングルマッチだったことについて)いい冒険だよ。冒険は本当はしない主義だったけども、やっぱり選手がやりたいということはやらしてやってもいいし。」