新日本プロレス 1995年5月3日(水=祝)福岡ドーム大会 試合結果

試合開始15時 観衆5万2,000人 ※テレビ&ビデオ収録

▼20分1本勝負

①○永田裕志(13分29秒 腕ひしぎ逆十字固め)×中西学

永田裕志「WCW行って、変なパフォーマンスばっかり覚えてきたら承知しねえって言っといてください。叩き潰すからなって」

▼30分1本勝負

②○飯塚孝之 エル・サムライ(13分45秒 ブリザードスープレックスホールド)保永昇男 ×野上彰

野上彰「JJジャックスがどういう方向に行くのか考えていて・・・自分から緊張感のある場面を作ろうとした。自分としては、組むより対戦した方がいいかもしれない」

③○ワイルド・ペガサス(14分5秒 ダイビングヘッドバット→体固め)×フライング・スコーピオ

▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合=60分1本勝負

④○サブゥー<挑戦者>(16分39秒 アラビアンプレス→片エビ固め)×金本浩二<王者>

※金本浩二、3度目の防衛に失敗。サブゥーが第24代王者となる。

サブゥー「俺が欲しいのはヘビー級のベルトだ!こんなのはほしくねえ。マイナーリーグだぜ、こんなの。シークだって、ヘビー級だったじゃねえかよ!」

▼30分1本勝負

⑤○平田淳嗣(6分4秒 ライガーボム→エビ固め)×ヒロ斉藤

⑥○リック・スタイナー スコット・スタイナー(18分52秒 ハイジャック式合体ブルドッキングヘッドロック→片エビ固め)スコット・ノートン ×ホーク・ウォリアー

⑦テリー・ファンク ○越中詩郎(13分49秒 ヒップアタック→片エビ固め)×蝶野正洋 冬木弘道

テリー・ファンク「俺は越中のくじけない心に惚れたから維震軍に協力するんだ。彼は本当に素晴らしいハートを持っている。こんな男がパートナーになったら、俺も下手なことはできないよ。ベストパートナー、ベストフレンドだ。」

蝶野正洋「何?冬木だ!?ほっとけあんなやつ。何であんなのと組まなきゃいけねーんだ、エーッ!」

冬木弘道「蝶野と再合体?俺に聞くな、バカヤロー!」

▼45分1本勝負

⑧○リック・フレアー(22分52秒 足4の字固め)×馳浩

リック・フレアー「(馳浩は)コンディションがよく、技術があり、スマートで優秀なアスリート」

▼スペシャルタッグマッチ=60分1本勝負

⑨○アントニオ猪木 北尾光司(10分25秒 スリーパーホールド→体固め)×長州力 天龍源一郎

アントニオ猪木「(北尾は)すごいパワーがある。2人相手にしてもヒケをとらないんだから。口で言うよりも、やはりこういう交流っていのが大事。色んな団体が乱立する中で、それぞれが自分の枠の中に入ってしまっているという、そういう枠を今回、敢えてこういう試合を・・・あるいは天龍、長州もまた闘いの場が広がるということで、大変今日は画期的なことじゃないかと。今日は俺はできるだけ出番を少なくしてって思って見てましたけどね(笑)十分応えてくれたかなと。それから平壌でちょっと全部使い果たしたっていうか、その辺の不安はありましたけど、ギリギリになって集中力が高まってきてね。まあちょっとイマイチね、両方に遠慮があったかなって気がするけど、次はもしそういう機会があったら遠慮することはねえし、すげえ試合になるかなって気もする。(平壌の試合の後)背中から腰までしびれちゃってですね、ほとんどできなかったんですけど、今日は強い味方がいたんで、役割を果たせたかなと思います。」

北尾光司「(猪木に張り手を食らった時)いやあ、やっぱり闘魂が入りましたよ、闘魂が。それまで効いていたダメージが全部吹っ飛びましたね。まず、大きな勉強をさせていただいたってことと、やっぱり猪木さんの闘いぶりと一言ではうまく言えないけど、本当の意味の闘魂というものを教えられました。本当にありがとうございました。」

長州力「やっと何か今、俺の役目が終わったような感じだな。引退とかそういうことじゃないけどな。この何ヶ月ぐらいやってきたことが落ち着いて今、ホッとしてるんだな。負けてホッとしてるって言ったらおかしいけどな。まあ、北尾については、あいつがどういうコメント出してくるか、それからだよな、うん。あまり弱気なコメントだったら、今日の試合は俺たちの勝ちだし、そんなもんコノヤローって言ったら今日の試合は俺たちの負けを認めよう。でも、そうとも言わない限り、胸を借りましたとか、そういうやわらかいようじゃ、まったくうちのリングに上がることもない。(北尾は)体はでかいし素晴らしいものを持ってるな。でも本当に、グチを言うわけじゃないけど、リングの中で考える余裕があったし、考えてもしやってれば俺はこういう結果にはならなかったし、迷惑かけたしね(と天龍を見る)。わざわざドームまで来て、ねえ、忙しい中、悪かったと思って。でも、まあ北尾に関して言えば、まあこれからだろうな、うん。コメント次第だよ。本当にどうもありがとうございました(と天龍と握手を交わす)。じゃ、俺は行くよ。」

天龍源一郎「俺が昔にね、俺が前に言ったようにね、まあ、今日の一戦をさかいにしてね・・・絶対に俺が最後にやるときはね、長州しかいない。(長州に向かって)今日はどうもありがとう」

▼60分1本勝負

⑩○佐々木健介(11分20秒 ラリアット→片エビ固め)×天山広吉

試合後、リング上で佐々木健介「(天山に)あんな連中とゴタゴタやってんじゃねえ!」

佐々木健介「あれだけの体で、あれだけの技を持ってるのに破壊力があれだけしかないのはおかしい。あいつは技に頼りすぎ。もう少し、自分のことを大切にしろ。あんなんじゃ、ここまでの選手で終わるぞ。自分の道を信じて進め。天山の技は、あんなの屁でもねえや!俺につぶされて、あいつが何も学ばなかったら、そこまでの男。沈むか、どうなるか。あいつ次第だよ。」

▼IWGPヘビー級選手権試合=60分1本勝負

⑪○武藤敬司<挑戦者>(21分13秒 セカンドロープからのムーンサルトプレス→体固め)×橋本真也<王者>

橋本真也、10度目の防衛に失敗。武藤敬司が第17代王者となる。

※試合後、リング上で武藤敬司「みなさん、今日はどうもありがとうございます。今日を機に新生・武藤敬司は爆進します!新日本プロレスも爆進します!」

武藤敬司「今振り返ってみると、休んでよかったなあっていう。ただ、リングでも言った通り、まだ始まったばかりですから、このベルトと一緒に成長したいですね。あークソッ。歯が折れちゃった。2、3本折れたんじゃないかな。まだ、こんなもんで納得いってませんから。ここまで来るのにだいぶ汚名をさらしてるからね。今からほんと確実に挽回していこうじゃないかと思ってます。みんな強敵だからね、ちょっと気を抜くと・・・ただ、もうそういうものは2ヶ月間で学んだつもりだから、締めていきます。あまりにもプロセスが厳しかったからね、何とも言えないな。で、今からもっとすごい試練があると思うし。まあ過去チャンピオンだった橋本選手がV10っていう偉業を成してるからね。もしかして10なんて、とても無理かもしれないけど、ファンの人たちの気持ちに残るようなチャンピオンになりたいなあと思ってます。」

橋本真也「一人で独走できるほど甘くなかったね。絶対的な自信を持ってリングに上がったのに・・・武藤らしいものをぶつけてきたけど、武藤の天下は始まったわけじゃない。こんなもんで始まったわけじゃない。昔から知ってる者同士だし、素晴らしさが出せた。あいつに勝てばまた俺も一段上がれる。一から出直します。天下は渡さんぞー!」