UWFインター 1994年11月30日(水)日本武道館大会 試合結果

試合開始18時30分 観衆1万6,500人=超満員札止め ※ビデオ収録

▼スタンディングバウト=3分5回戦

①○ボーウィー<D0>(3R 1分11秒 ヒザ蹴り→TKO勝ち)×クリス・マック<D1>

▼安生洋二、鈴木健の両取締役がリングに上がり、グレイシー問題に関する経過と今後の方針を発表

安生洋二「ヒクソンだろうが誰だろうが俺で十分です。プロレスを10年間真面目にやってきた者の力を見せてやります。このままハンパな形で終わらせませんので、まあ見ててください!」

▼15分1本勝負

②○トーマス・バートン<15点>D0E0S0(5分25秒 逆片エビ固め)×山本健一<8点>D1E3S1

▼30分1本勝負

③○宮戸優光<12点>D0E3S0(7分53秒 腕ひしぎ首折り固め)×桜庭和志<6点>D2E3S1

宮戸優光「巧いですよ!デビューした頃の田村に似てますね。余裕を見せたフリしてましたけど、実はヤバかったすね(笑)スリーパーもサソリも速いです。あいつとは練習では何度もやってますが、これだけ成長してるとは思いませんでした。正直言って、下の人とやるのはいやですね(苦笑)」

④○安生洋二<15点>D0E0S0(7分54秒 裏アキレス腱固め)×金原弘光<9点>D0E5S1

安生洋二「あいつ、タイミングの取り方が巧くなりましたね。先輩としては色々教えてきた後輩が着実に成長しているということをね、実感できた試合だった。」

⑤○ビリー・スコット<3点>D2E5S1(9分36秒 ヒザ十字固め)×中野龍雄<13点>D0E1S1

⑥○佐野直喜<11点>D1E0S1(7分3秒 ダブルリストロック)×高山善廣<12点>D1E0S0

佐野直喜「あぁ、いてぇ!ヒザ蹴りはほとんどブロックしたんだけどね、一発だけ入っちゃった。いや、やっぱり高山はでかいですからね、パワーが凄いあるよ。重いんだよね、一つ一つがさ。グラウンドでも上に乗っかられるとやばいよ。余裕?あんまりなかったね(苦笑)」

⑦○田村潔司<13点>D0E2S0(7分14秒 ヒザ蹴りにより5ダウン→TKO勝ち)×ダン・スバーン<0点>D5E0S0

田村潔司「自分が強いとか相手が弱いわけじゃなく、相性じゃないですか。自分は30歳までやるとしてもあと30~40試合しかできない。だから一試合一試合を大切にしていきたいんです。できれば将来、船木さん、鈴木さん、そして冨宅と闘えたら・・・」

▼45分1本勝負

⑧○山崎一夫<1点>D4E2S0(14分12秒 腕ひしぎ逆十字固め)×垣原賢人<5点>D2E2S2

垣原賢人「少年の頃から見ていましたから、高田さんと山崎さんには特別な想いがあります。だけど、恐怖心とかはなかったです。勝ち急いだんでしょうね。相手を見ていなかったというか、そこをうまく切り返されました、あっという間に。自分としては攻めている印象しか残っていないんですから。」

山崎一夫「強くなったねー。垣原はとっくにいっちょまえですよ。今年はしり上がりによくなってきたと周りからも言われたんで、来年も頑張ります。まだまだ負けられません!」

▼プロレスリング世界ヘビー級選手権次期挑戦者決定戦=時間無制限1本勝負

⑨○ゲーリー・オブライト(15分10秒 腕ひしぎ逆十字固め)×高田延彦

※フリーノックダウン、フリーロープエスケープの特別ルール

※勝利者インタビューでマイクを受け取ったゲーリー・オブライトは「ベイダー!ベイダー!ベイダー!ベイダー!」と絶叫

ゲーリー・オブライト「タカダは最強の敵だよ。だからベイダーを倒してもう一度チャレンジを受ける。6月にタカダがとった作戦を敢えてやらせて、ダブルリストロックを逆十字で返す作戦だった。今日はロビンソン教室の成果が出せた。タカダの胃袋と背骨に近いところに、自分の体重を押しかけることによってスタミナを消耗させた。スープレックスではもうタカダを倒せないと思ってたので、ロープに逃げられたのは計算済みだった。6月にタカダに敗れた時のスープレックスだけの男という評判は今日で払拭できたと思ってる。タカダは俺をスープレックスで投げられないが、俺はタカダの切り札である逆十字で勝っただろ。1月のシングルマッチでは俺がベイダーにレスリングを教える教室になる。俺が先生で、あいつが生徒だ。ベイダーはオープンハンドパンチを打つだけの男だから、その脇の下をかいくぐって、もう一度スープレックスで投げて倒す。戦法は前回同様、特別に考える必要などない。レスラーの腰に巻かれるべきベルトなのだから、マンガから自分の腰にベルトを巻く。」

高田延彦「敗因は・・・弱いからでしょう。甘く見てたわけじゃないけど、あそこで逃げられないような逆十字をかける技術を持っているとは思わなかった。我慢しなかった分、怪我もなかったけど。野次の中にも「高田、負けろ!」ってあったからお客さんの期待には応えたのかな。コンディションは今年で一番よかった。最初のブレークの後に立ったら、ウソだろ、というくらい体が軽かったし。あと30分でも1時間でもできた。アームロックにいって、返されて、ゆとりはあったけど、あっという間だった。しょうがないっすね。一からやり直しです。ベイダー戦と比べて?どっちも完敗だったけど・・・今日の方が一本とられた感じ。ベイダーのときは精魂尽き果てたけど、今日はあと30分はやれたから、今日の方が悔しいっすね。序盤からスープレックス仕掛けてくるわけないのに、それできたのは、心理的なものだったのかも。投げでいくというのをちらつかせていたのかな。ロビンソン道場がどうのこうのいうのわからないけど、グラウンドでとられたというのは一本とられた感じ。一からじゃないや、調子いいから70くらいからやり直します。安生発言?異存はないです。異存があったら言わせない。負けるケンカはしないですから。ベイダーvsオブライトは・・・確率で言うなら6対4か6.5対3.5くらいでベイダーかな。ベイダーはシングルで闘うのが上手いし、クレバーだし、研究熱心だし。あの振り回す打撃はゲーリーがもらっても効くはずだから。前回、勝ったからといってその気になったらやられるね。見るほうとしたら楽しみですよ。僕も試合しないで観たいくらいだから。まあ、1月にはベストで出れるようにします。外人天国でスタートしますから。」