全日本プロレス 1986年12月12日(金)日本武道館大会 試合結果

試合開始18時30分 観衆1万2,700人=満員

▼15分1本勝負

①○小川良成(10分30秒 回転エビ固め)×佐々木健介

▼20分1本勝負

②○渕正信(6分46秒 首固め)×栗栖正伸

③ヒロ斉藤(11分19秒 両者リングアウト)マイティ井上

▼30分1本勝負

④○ラッシャー木村 阿修羅原 鶴見五郎(10分48秒 体固め)アニマル浜口 寺西勇 ×保永昇男

⑤○タイガーマスク 川田利明(8分58秒 片エビ固め)小林邦昭 ×仲野信市

⑥○テリー・ゴディ キラー・カーン(12分23秒 片エビ固め)石川敬士 ×サムソン冬木

⑦ジャイアント馬場 ○輪島大士(9分55秒 体固め)リック・マーテル ×トム・ジンク

※輪島大士、国内第2戦

▼公式リーグ戦=30分1本勝負

⑧ジャンボ鶴田 △天龍源一郎<10点>(9分19秒 両者リングアウト)△スタン・ハンセン テッド・デビアス<10点>

⑨△長州力 谷津嘉章<9点>(13分5秒 両者リングアウト)△ドリー・ファンクJr テリー・ファンク<9点>

※全公式戦終了の結果、10点で同店首位の鶴田組とハンセン組が優勝決定戦を行うことになる。

▼’86世界最強タッグ決定リーグ優勝決定戦=時間無制限1本勝負

⑩○ジャンボ鶴田 天龍源一郎<10点>(8分13秒 リングアウト勝ち)スタン・ハンセン ×テッド・デビアス<10点>

※ジャンボ鶴田・天龍源一郎組が優勝。殊勲賞は長州組、技能賞はファンクス、敢闘賞はマーテル組。

ジャンボ鶴田「完全に満足いく勝ち方ではなかったので、そのへんが残念だけどとにかくうれしいです。今回のリーグ戦では、やはり長州、谷津組との高松の試合が天王山だったと思う。あの試合で勝てなかった時点で俺らはもう、優勝は今日ファンクスとやる長州組だと思っていました。来年こそは長州組と俺たちで最後に優勝を争いたいですね。この1年を振り返れば、まあ終わりよければすべて良しっていうところかな。来年はこれで気持ちよく出発できる。インタタッグにも堂々と挑戦しますよ。」

天龍源一郎「サムシングロング。内容はワースト。リング上で泣きたかったよ。10年だよ、結果だけで満足するわけないだろう。1回目に当たった時はハンセン組に昨年の優勝チームとしてのおごりがあった。2回目の時はみんなの歯車が狂っていた。長州組との対戦にすべてを賭けていたので、今日も長州組のVじゃないかと思っていたが・・・今日のふがいない内容を忘れるには2~3週間かかるよ。」

スタン・ハンセン「優勝こそ逸したが、試合内容で俺たちに勝ったチームはなかっただろう。ファンもそれは十分にわかっているはずだ。それにしてもテリーのガッツのなさにはがっかりした。ノーモアファンクス。俺たちがナンバーワンのタッグだ!」

テッド・デビアス「優勝は逃したけど、内容的には満足できるシリーズだった。スタンとのコンビは日本でだけのものだが、コンビネーションは最高。アメリカへ帰ったらUWFへ戻って、F・バーズ、O・ギャングらと闘う予定さ」

リック・マーテル「今回は僕よりもパートナーのトムの頑張りをほめてやってほしいな。これまではずっとシングルでやってきたけど、本格的なタッグチームというのも楽しいもんだね。来年はWWFをサーキットする予定だ。」

トム・ジンク「初めての日本は見るものも聞くものも珍しいことばかり。憧れの国ジャパンにブッキングしてくれた兄貴分のマーテルとミスター・ババには感謝しなければ。やっぱり日本のマットはレベルが高いね。」

ドリー・ファンクJr「はっきりと世代交代を示した大会だった。ヤツ、マーテル、ジンク、タイガーらの若い力が大会を大いに盛り上げたのは大変嬉しく思うよ。チームとしてのバランスの良さがジャンボ、テンリュウのチームを優勝に導いた。」

テリー・ファンク「あまり言い訳はしたくないが、コンディションが最低だった。ドリーにはスタートから最後まで迷惑のかけ通しだった。応援してくれたファンのためにも日本で再びベストファイトをしたい。しーゆーアゲイン!」

テリー・ゴディ「来日直前に交通事故を起こし、コンディションに問題があったのが痛かったね。まあ、いいや。優勝なんかするよりも得点無視で大暴れするほうが俺とカーンには似合ってるだろ。本当はフリーバーズとしてマイケル・ヘイズと一緒に来日したかったな。」