全日本プロレス 1995年6月9日(金)日本武道館大会 試合結果
試合開始18時30分 観衆1万6,300人=超満員 ※テレビ収録
▼30分1本勝負
①マイティ井上 ○井上雅央(8分56秒 バックドロップホールド)百田光雄 ×マウナケア・モスマン
②○浅子覚(6分58秒 ジャーマンスープレックスホールド)×マイク・アンソニー
③小川良成 ○菊地毅 志賀賢太郎(10分26秒 ジャーマンスープレックスホールド)秋山準 ×大森隆男 本田多聞
菊地毅「(志賀に先発を譲った理由は)勝ちを度外視して自分だけの流れでいくこともできた。でも、今の志賀の勢いをとめて潰してしまったら自分たちの流れが変わってしまう。自分が出て流れを崩した時点で小川さんとの信頼も崩れちゃう。
④パトリオット ○ジョニー・エース(9分59秒 ドクターボム→エビ固め)×ダグ・ファーナス ボビー・ダンカンJr
⑤ジャイアント馬場 ○アブドーラ・ザ・ブッチャー ラッシャー木村(13分43秒 エルボードロップ→体固め)×渕正信 永源遥 泉田竜角
▼世界ジュニアヘビー級選手権試合=60分1本勝負
⑥○ダニー・クロファット<王者>(17分10秒 雪崩式リバースDDT→片エビ固め)×ロブバンダム<挑戦者>
※第13代王者ダニー・クロファット、4度目の防衛に成功
▼30分1本勝負
⑦○スタン・ハンセン(5分9秒 ラリアット→片エビ固め)×ジャイアント・キマラ
▼世界タッグ選手権試合=60分1本勝負
⑧○川田利明 田上明<挑戦者組>(42分37秒 パワーボム→エビ固め)×三沢光晴 小橋健太<王者組>
※第25代王者組、3度目の防衛に失敗。挑戦者組が第26代王者組となる。
川田利明「やっぱり三沢さんからフォールを取れたのが一番うれしい。田上にも感謝しないと。あの技(断崖式ノド輪落とし)を出して勝てなかったら田上も自信をなくすだろうし。あれ以上の技、ないと思ってるから。(小橋の左足を攻めたことについて)汚かったかもしれないけど、勝つためには仕方なかった。どちらからフォールを取ろうとか、そういう意識はなかったけど、小橋の動きを止めればどうにかなると思って。(三沢の左目をいきなり蹴ったことについて)狙ってはいなかったけど、自分の気持ちをかきたてるためには、あれでよかったと思う。フォールを取った瞬間は自分も苦しかったからアレだけど、よく人間は死ぬ前に今まであったことを全部思い出すって言うけど、自分も今までずっと三沢さんを追いかけてきて、そのところどころがパッと頭に思い浮かんだ。タッグマッチでも、あの人からフォールを取るのは難しいと思ってたし、自分にとってはうれしい。自分の気持ちの中でこのフォールというのは本当に大切ですごいこと。ここにくるまで思ってたより時間がかかってしまったけど、それだけ三沢選手が偉大だということ。この先難しいけど、それを追い求めるのがレスラー。これからもまた三沢選手を追い続けていくし、それだけの価値がある選手だと思う。チャレンジャー精神で・・・。世界タッグのベルトを失ってから今日まで本当に長かった。タイトルを取るたび、プロレスをやってきてよかったと思う。昔はそうじゃなかったけど、ここ何年かそう思うようになってきた。今日はとにかく勝ちたかった。勝たなかったら、格の差が出ちゃうし・・・三冠?田上にも挑戦の権利はあると思う。カーニバルで準優勝したわけだし。どっちかって言ったら俺よりも・・・プロレスって誰かが光ったら誰かが影にいなきゃいけないもんだから」
田上明「きつかったね。札幌で左の脇腹を痛めちゃって。だから今日は最初からアシストに回ろうと思った。深追いしてつかまったらマズいし・・・」
三沢光晴「しゃあないね。これで発展的解消?絶対ない。小橋とじゃないと勝てないよ。これで小橋と別れたら発展的解消じゃなくなっちゃう。本格的に組むとしたら小橋しかいない。でも今日負けてまた次も!と都合よくはいかない。(川田から初のフォール負けは)俺だって負ける時もあるって。ショックがないっていえばウソになるけど、そりゃあしょうがない。それをいつまでも引きずりたくない。(小橋の負傷は)俺がそれを気にしすぎた。俺が変に気使い過ぎたって部分があるかもしれない。(川田、田上組は)徹底してたね。妥協しなかったところがアレでしょ。記憶がぶっ飛んだ。っていか意識が・・・しゃあない。終わってしまったものはしゃあない。(左目について)怖さはないけど、首を動かしてから動かないといけないからタイミング的なものがワンテンポずつ遅れてた。」
小橋健太「三沢さんに申し訳ない。試合中にまた足をやっちゃって・・・これをバネに三沢さんと力を合わせて頑張っていきたい。今が踏ん張りどころ。」