新日本プロレス 1985年第1回ヤングライオン杯出場選手コメント

後藤達俊/32.5点

「武藤と引き分け(4月6日水沢大会)たのがミスでしたね。あれさえなければ35点。自分の考えていた得点になりましたから・・・。しかし、左ヒザを怪我(左ヒザ側外じん帯損傷)したことが、悔しいというか自分でも情けない。まあ、怪我は自分の責任だし、トレーニングが足りなかったのだから、誰に文句言っても仕方ないですよ。自分自身、このリーグ戦は燃えに燃えていただけに、かえすがえすも怪我が残念です。ですから、今日(4月18日)は両国に来たくなかったんです。決勝に出る資格があるのに、試合を見るだけ・・・みじめですよね。怪我さえしなかったら、俺が優勝ですよ。皆さん、よくやったと言ってくれますけど、試合に出られないのだから0点ですね。」

佐野直喜/22.5点

「得点は、ほぼ予想通りですね。ただ、小杉さん、後藤さん、山田の3人のうち、誰かひとりは食いたかったですよ。あ、それから橋本とのドロー(4月5日川崎大会)は計算外でした。場外の橋本にミサイルキックを仕掛け、リングアウトで勝つ計算だったのですが、僕も受け身を誤って腰を痛めました。そして、4月17日(古河大会)に山田のジャーマンを受け、さらに悪くして・・・。最終戦、試合には行けないし、おまけに道場で休んでなくてはならなかった。嫌な気分ですよ。まぁ、自分の採点としては65点。マイナス35点は、思うように技を仕掛けられなかったことと、はじめにも言った、上の3人にひとつも勝てなかったことです。でも、下から強いのも来てるし・・・。」

武藤敬司/22.5点

「80点ですよ、80点。ケガさえしなけりゃ、100点かもしれませんねえ。とにかく、予想通りの結果です。それにしても、小杉さんに勝ち、武藤さんと引き分けたのに。どうして決勝に出られなかったんだろ?やはり、左足首の怪我がまずかったですね。このリーグ戦は長かったですよ。2~3キロ痩せましたから、意外とプレッシャーを感じていたのかもしれません。僕は115キロが目標なのですが、一か月半ほどのリーグ戦で痩せてちゃダメですね。ウェートが115キロになって、ムーンサルトプレスやローリングエルボーアタックができたら、凄い迫力でしょ。僕はヘビー級の体でジュニアヘビー級の技を使えるレスラーになりたいんです。自信はついてきましたよ。」

畑浩和/20点

「予想通りの得点です。後輩にはすべて勝ちましたから・・・。でも、4ヶ月のブランクがいまだに試合に表れているような気がするんです。もちろん、すでに両膝は試合をするのに支障はないんですけどね。だから、山田と佐野には絶対、勝ちたかったんですよ。同期だし、同年齢だし本当に悔しい。それに武藤とか橋本とか、下からは体の大きな連中が追い上げてきてますしね。ウカウカできませんよ。特に武藤とは最近勝ったり負けたりでしょ。とにかく、1日も早くウェートを90キロ台にのせること、今、82~83キロですから、あと7~8キロです。ま、このリーグ戦は気合の抜けた試合もあったので、60点ぐらいのできですかね。」

橋本真也/10点

「ひどかったですよ。4位ぐらいにはなれると思ってましたけど、終わってみれば7位、予想をはるかに下回ってしまいましたよ。調子は良かったんですよ。でもね、未完成の技を使いすぎたきらいがあります。やはり、焦っていたんですねぇ。焦りといえば、武藤には差をつけられてしまった感じ。ただ、紙一重の差だと思いません?それほどの開きはないですよね。まぁ、終わったことはクヨクヨしません。内容が良かったといっても、それが結果につながらなければ、プロとしては失格なんですね。これからは、初戦(3月1日後楽園大会 対山田戦)のような気持ちのいい試合をしたいです。このリーグ戦はあまりできなかったから40点の出来ですね。

蝶野正洋/7点

「目標を10点に置いていましたから、7点というのは不満です。自己採点は50点ぐらいでしょう。僕の場合、年齢や体格からいって、武藤くんとか橋本くんと比べられちゃうから、出遅れた感じもありますよね。だから、焦らなくちゃいけないんですよね。でも、焦っちゃって自分のペースを崩すよりは、いいと思っています。そういう考えで試合をしていたら、後半の1週間では自分が納得できる試合になってきました。結果は悪かったのですが、何かをつかめたような感じもします。あとは、いつもエンジンのかかりが遅いので、これからはスタートからエンジン全開のできるレスラーになれるように努力します。」

船木優治/0点

「ひとつも勝てませんでしたけど、別に気にしてはいないっすよ。8試合、すべてこなせたことに満足しています。ケガでリタイアするのだけは、嫌だったんです。思い切りやれて、本当によかった。今、僕はドロップキックとかサマーソルトキックで注目されているようですけど、自信があるのはグラウンドレスリングなんです。それに、サマーソルトキックはもう2度と使いません。山田さんとの試合(3月12日呉大会)で着地した瞬間、ラリアットをもらっちゃったんですよ。あれにはまいりました。このリーグ戦では後半戦になってから元気が出てきたので、60~70点の出来。特に橋本さんと闘った試合(4月14日美濃大会)は、右の鼓膜が破れたけど、満足。」

ochoso

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