試合開始18時30分 観衆1万1,080人=超満員
①○橋本真也(8分56秒 体固め)×船木優治
②○後藤達俊 ○ブラックキャット(13分50秒 サソリ固め)山田恵一 ×蝶野正洋
③○星野勘太郎(10分9秒 片エビ固め)×トニー・セント・クレアー
④△ザ・コブラ 越中詩郎(14分12秒 両者リングアウト)△高田伸彦 山崎一夫
⑤○藤原喜明(9分1秒 ワキ固め)×クラウス・ワラス
⑥○前田日明 木戸修(11分55秒 逆さ押さえ込み)ジミー・スヌーカ ×ワイルド・サモアン
⑦坂口征二 木村健吾 ○上田馬之助(8分46秒 反則勝ち)×アンドレ・ザ・ジャイアント マスクド・スーパースター キューバン・アサシン
⑧○アントニオ猪木<Aリーグ代表者>(30分7秒 延髄斬り→体固め)×ディック・マードック<Bリーグ代表者>
※アントニオ猪木、IWGPを3連覇
ディック・マードック「どうだ、いい試合だっただろ?今日はいつもの6人タッグとは違い、チャンピオンシップがかかっているからな。気合が入って当然だよ。」
「マードックの奴はチャランポランしてるように見えても、来るときは来るからね。明日の京都大会もあるから、もっと早く片付けたかったんだけど・・・。でも結果としてはすっきり勝てたからよかった。シリーズ全体を通して成長したのは藤波だと思う。今後は前田とか藤波と俺の対戦が望まれるだろうが、これには機が熟したっていう時があってね。俺が勝てそうだとか言うのではなく、マスコミやファンが求めるのでもなく、それはまさに俺のカンなんだけど、その時が来たら俺はいつでも闘いますよ。」
「アンドレはマスコミのインタビューなんかに答えねえぞ。だから、この俺様が代わって喋ってやらー。いいか、てめえら。アンドレは猪木のへんてこな腕固めにギブアップなんかしてねえぞ!レフェリーの高橋の野郎がまた猪木に味方しただけの話。どうぜ、あいつは猪木に飼われた犬も同然。今度やるときは、俺様がレフェリーをやってやる。」
「シリーズは大阪、名古屋と後半ぐんと盛り上がったんだけど、俺自身はだんだん萎んじゃったな(笑)。猪木さんに勝ったあと、アンドレ戦を何とかしていれば勢いもついたんだろうけど・・・。一番の誤算は地元の久留米でスーパースターに足を引っ張られた(引き分け)ことだね。引退?来るべき時が来たら潔く身を引くよ。でも、この商売は体力云々より最後は気力。その意味ではまだまだやれるという気持ちを強くしたシリーズだったね。」
「うーん・・・パッとしなかったね、フォール勝ちが1つしかないし、最初に難敵(藤原喜明、アンドレ・ザ・ジャイアント)から2つ勝ちを拾ってこれならと思ったけど、スーパースター戦をあと一歩で落としたのが痛かった。猪木戦は気負い過ぎて身体が動かなかったし、坂口戦は風邪をひいて不本意な試合になってしまった。何かタッグ戦慣れしてしまって、シングル戦のカンがいまひとつつかみきれなかったね。出直します。」
「この前のシリーズから続けての出場だったから、通算で9週間くらい日本でサーキットしたことになるな。このツアーがリーグ戦だったということはあまり意識しなかった。勝ち星を計算しながら闘うよりはコンディション維持のほうが大切だと思うよ。俺も年を取ったかな。アメリカへ帰ったらミシシッピの自宅でゆっくり3週間オフを取るつもりだ。」
「とにかく終わってホッとしました。これで美味しくビールがいただけますよ。初のIWGP参加で緊張?そんなことはまったくなかったよ。この前、猪木さんとここ(両国国技館)でやったときは「緊張のあまり足が震えます」って冗談言ったけどね。でも、それがさも本当のように書かれてたのにはまいったよね(笑)。印象に残った試合は・・・やっぱり猪木さんかな。それから坂口さんとはいい試合ができたよ。(顔がぱっとほころぶ)。向こうがいい感じできてくれたからねー。おっ!と思ったよ。あと、クラウス・ワラス。この選手はこれからもっと強くなるぜ。」
「俺をブッキングしてくれたトニー・セント・クレアーが言っていたとおり、新日本スタイルはかなりシリアスだな。柔道のグラウンド技である腕ひしぎ逆十字固めがポピュラーなのにもびっくりした。初めてのリングで本領は発揮できなかったが、次回の来日を期待してほしい。」
「リーグ戦のファイナルに勝ち残れてうれしい。俺と猪木はこれまで数えきれないほど闘ってきたがスモウアリーナのチャンピオンシップバウトはその中でも思い出に残る試合になるよ。試合前の国家吹奏を聞いたとたん気合が入って、思わず敬礼をしてしまった。俺はマリーン・コープ(海兵隊)の出だからね。大切な試合だけあって、猪木も慎重に攻めてきたな。俺も攻撃の的を左腕だけに絞ってじっくりと闘ったよ。結果には納得している。11月にまた来るよ。」
「俺たちが主張したいのは、プロフェッショナルレスリングとは何なのか?ということ。それに藤波さんが共鳴してくれて、あえて危険な試合に俺と挑んでくれたことが、このIWGPで一番価値あることだった。後は、リーグ戦では藤波さんを除いたら日本人は上田さんだけだからね。IWGPを振り返ってといっても・・・プロレスをエンターテイメントだと割り切る外人との試合はまだまだ難しいよ。徐々にね、いろんなことを変えていかなくちゃ・・・」
「怪我で途中欠場せざるを得なかったことは残念だけど、これまでのIWGPと比べたら自分には刺激がたくさんあったし、前田戦で時代の流れを変えるきっかけも作れたと思うから、これで良しとしたい。欲を言えば最後は前田に決勝に出てもらいたかったが、そうならなかったことで6・12の価値が下がるとは思わないから、まあ仕方がないね。マードック戦の黒星は勝負に出ての結果だから悔いはないよ。次の機会にお返しする。」
「仙台での藤波戦、千葉での前田戦、この2つのフォール負けだけは忘れようとしても忘れられない。はっきり言って屈辱だ。途中からやってきた分だけ、コンディションの面で他の選手に後れを取ってしまったのかもしれない。いったんハワイへ戻り、それからミネアポリスを1週間の予定でサーキットする。こういうリーグ戦や新日本スタイルは俺に向いていないような気がするな。」
「俺の成績を見ただろう。優勝なんて最初から狙ってやしないさ。ただ、俺が言いたいのは藤波、木村、前田ら若い者にもっと頑張ってほしかった。それだけだ。藤波との対戦は、藤波の負傷で流れたが、藤波はプロとして少し考えが甘い。ケガの場所もわかるが、俺はがっかりしたよ。猪木さんを超えたいなら、まず考え方が大事じゃないの。」
「1年振りの日本だったからカンがなかなか戻らなかった。昨年はモントリオールで左手の甲を骨折しちまって、思うようにトレーニングができずウエートがすっかり落ちてしまった。ちょっとホームシック気味だったんだけど、最後の1週間はワイフのマーチンと2人の娘が来てくれて、精神的にだいぶ楽になった。11月にもう一度日本に来る予定だ」
「日本は初めてだったけど、5週間のサーキットは俺にとっていい勉強になった。それに北海道、九州、大阪と日本のいろいろな都市を見て回れたのがラッキーだった。フロリダへ帰ったら、俺をニュージャパンに送ってくれたヒロ・マツダ、デューク・ケオムカの両氏に礼を言うつもりでいるよ。ぜひ、また来たい。」
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