パンクラス 1994年5月31日(火)日本武道館大会 試合結果

試合開始19時 観衆1万6,000人=超満員 ※ビデオ収録

▼15分1本勝負

①○山田学 D0E0(2分4秒 ヒザ十字固め)×稲垣克臣 D0E0

※山田学、パンクラス初参戦初勝利

山田学「大分うめいていたけど、ヤバいとは思っていた。でも、彼はプロ。なかなかギブアップしなかった。もう少し、最初のうめきで止めてほしかった。」

稲垣克臣「極まってたのはわかったけど、脚もおかしくなっちゃうとわかってたけど、ここでケガしたら練習ずっとできなくなっちゃうというのも・・・でもできなかった。」

②○マット・ヒューム D0E0(1分21秒 胴絞めスリーパー)×スコット・ビーザック D0E0

▼30分1本勝負

③○バス・ルッテン D0E0(1分37秒 左足でローキックを放った際に骨折→レフェリーストップ勝ち)×高橋義生 D1E1

④○冨宅祐輔 D0E0(4分37秒 倒れているところへ攻撃→反則勝ち)×トーン・ステリング D0E0

▼3分5回戦

⑤○フランク“アニマル”ロブマン D0E0(2R 2分25秒 右ローキック→KO勝ち)×ウェイン・シャムロック D1E0

※キックルール

ウェイン・シャムロック「6週間キックの練習をしたが、ディフェンスの技術を身につけるだけで精一杯だった。裁定に文句はない。あのまま続行しても、もう一発ローを食らって倒れるだけだった。」

⑥○鈴木みのる D0E0(3R 0分36秒 腕ひしぎ逆十字固め)×モーリス・スミス D0E8

鈴木みのる「モーリス・スミスという人に出逢えてものすごく幸せな気分。僕が僕であり続ければチャンスは来ると思っていた。今日これから何をしていいのかも考えられないくらい、胸がいっぱいです。」

モーリス・スミス「コンディションは50%くらい。しっかりとしたトレーニングができなかった。ベストの状態だったら、捕まれようが何をされようが勝てたと思う。」

▼30分1本勝負

⑦○船木誠勝 D0E1(1分58秒 スリーパーホールド)×グレゴリー・スミット D0E0

(試合後、リング上で)船木誠勝「皆さん聞いてください。今日の試合で2つのレスリングがありました。1つは潰し合いです。相手をぶっ倒すだけの潰し合いですよ。潰し合いをやったら、もう皆さんの前で試合をできなくなってしまうんですよ。わかりますか?俺はみんなの前でずっと試合をしたい。だから潰し合いはイヤなんだ。絶対にハイブリッドレスリングをするぞ!」

船木誠勝「今日は第1試合から頭にきてた。別に山田選手はいい。稲垣が何であそこまで我慢する必要があるのか。あいつ、来月試合ができないですよ。はっきり言って、完璧に極められたらマットを叩けばいい。それ以上我慢する必要はない。技術の上で負けているということ。山田選手にも言えるとしたら、あそこまで我慢したら違う技に移行すべき。そのくらいの余裕は欲しかった。でも初めての試合だったので仕方ない。我慢して、その勇気が認められる時代ではない。はっきり言ってアルティメットと僕らは逆行している。アルティメットをやりたいんだったら、そっちへ行けばいい。もっと頭のいいスポーツをやりたいんだったら、俺たちと一緒にやればいい。」