全日本女子プロレス 1995年9月2日(土)「武道館女王列伝DESTINY」日本武道館大会 試合結果

試合開始16時 観衆1万4,800人=超満員 ※テレビ収録

▼全女アップ・トゥ・デイトⅡ=20分1本勝負

①○渡辺美佐恵 遠藤信江(8分42秒 押さえ込む→体固め)×田村欣子 椎名由香

▼全日本タッグ王座決定戦=30分1本勝負

②○チャパリータASARI 前川久美子(12分33秒 スカイツイスタープレス→体固め)×玉田りえ 府川由美

※チャパリータASARI&前川久美子組が第20代王者組となる。

玉田りえ「悔しいです。吉田さんと一緒に獲ったベルトだから、どうしても取り戻したいです。今度は府川と一緒にこのベルトを狙っていきます。」

▼サマー・パッション・バトル6=30分1本勝負

③山田敏代 井上貴子 ○渡辺智子(18分23秒 キャノンボールバスター→片エビ固め)ブリザードYuki ×吉田万里子 伊藤薫

▼UWA世界女子タッグ選手権試合=60分1本勝負

④三田英津子 ○下田美馬<王者組>(15分51秒 飛びつき前方回転エビ固め)ライオネス飛鳥 ×ジャガー横田<挑戦者組>

※第3代王者組が7度目の防衛に成功

※勝利した王者組は王座返上を宣言し、リング中央にベルトを置いた後、下田美馬は笑いながら、三田英津子は泣きながら、それぞれ別々の花道から退場。

▼THE DESTINY STRONGEST=60分1本勝負

⑤○堀田祐美子(14分22秒 ニールキック→体固め)×レジー・ベネット

▼THE DESTINY BEASTY=60分1本勝負

⑥○アジャコング(8分8秒 裏拳→片エビ固め)×バイソン木村

バイソン木村「これが今の自分・・・満足なんかしていない・・・引退に追い込まれたアジャとやることでやっとプロレスに戻ることができた。これからのバイソン木村を見つけていって、またアジャと一個人のバイソン木村として、アジャとやりたい。」

アジャコング「まあ、バイソンも戻ってきて半年になるけど、タッグで当たった時は、ふざけんな!と思ったけど、3年振りぐらいに頭を割られてね。こんなことする奴、他にいないよ。手段はどうあれ、こんな格好にされたら、お前なんか目じゃねえよ、とは言えないでしょ。バイソンの場合、復帰してから気後れしてたと思うんですよ。今日みたいにそんなこと気にせずに自分をさらけ出せばいいんですよ。今の流行に合わせることないんですよ。気持ちでしょ、バイソンのプロレスは。今日はその気持ちは伝わったと思うしね。人に合わせすぎて自分自身を見失わないでほしいね。ただ、これから先、他の選手とやってどうなるかっていう部分はあるね。まあ、やっと振り出しに戻ったんじゃないのかな、プロレスラーとして。関西戦に負けて、あの日はノーコメントを通したけど、負けて外の敵の凄さ、素晴らしさを知った。この機会に今、どうしても長与戦をやりたい!外に出てみたい!今すぐにベルトを獲り返したいというのではなく、外の水を知りたい!」

▼THE DESTINY MEGA-POWER=60分1本勝負

⑦○井上京子(20分57秒 ナイアガラドライバー)×ブル中野

(試合後、リング上で)ブル中野「負けて悔いなし。井上京子は最高のレスラーだ。私はこの獄門党で最高の仲間にめぐり逢えて、幸せです。今日で獄門党は発展的に解散・・・」と言いかけたところで井上京子がブル中野に抱きつくようにして言葉を阻んだ。そこにライオネス飛鳥が現れ「おいブル、もう一度私とやれ。私に勝ったのは獄門党のブルだ。ただのブル中野に用はないんだよ。」と対戦要求。最後は渡辺智子が「獄門党が潰します」とマイク。

井上京子「やっと勝ちました。(3カウント取った瞬間は)何かグッときたっていうか。よく自分でもわかんないような・・・色んなことがありすぎて、頭パニックになってます。これまで表に出してこなかったんですけど、ブル中野7番勝負の最終戦で当たった時、絶対に勝つと思ったら負けて、この間のシングルでも負けて、自分の中では凄いプレッシャーがあった。ブル中野に勝たないと井上京子は始まらないと思って、獄門党云々よりもまず、先に勝たなければというのがあった。獄門党、解散しなくていいと思いませんか?ちょうど飛鳥さんがああ言われてましたけど、獄門党と雷神隊でやるっていうことになれば、3対3の中に私が入ってもいいと思いますし。これからも中野さんの試合には必ずセコンドにつきますし、まだまだ勉強することもありますから。(ブルがマイクを取った時は)お願い、言わないで!みたいな・・・飛鳥さんが出てきたとき、パニックになっちゃったんで、後で中野さんと話し合いして納得いくように説明していただいて、何とか獄門党を続けたい、自分はそう思います。」

ブル中野「先ほども言ったように、負けて悔いはないです。ギロチンを出しながらも今日は負けるんじゃないかという思いが頭をよぎって。京子は獄門党の最後まで闘った仲間です。今日は勝ったにせよ負けたにせよ、獄門党の卒業式にするつもりでやってました。でも、最後に飛鳥のああいうマイクがあって、まあ、売られたケンカは買うしかないですね。渡辺の最後の言葉を買いたいと思います。ちょうど雷神隊も3人だし、獄門党も3人。勝つのは当たり前だし、そういうことよりも飛鳥を、そして雷神隊をぶっ潰します。この前も言ったとおり、もう先輩だとは思っていない。あの程度のレスラーが私にたてつくなんていうことは許せないです。せっかくの卒業式もぶち壊されたし。やっぱりあれですね!飛鳥なんていうのはクラッシュギャルズという超ベビーフェースをやっていたから、何をやるにもかっこよくしようとしている。そんな飛鳥を見ているとイライラしますね、私は根っからのヒールですし。今日は京子に本当に完敗しました。それも悔しくない負け。卒業式は延期になりましたけど、こんなにいい気持ちになっているところをぶち壊してくれた飛鳥には、獄門党できっちりとつけさせてもらいます。ただのブルには用はないと言われるほど、私は落ちぶれてねえんだよ!」

▼THE DESTINY CLIMAX=60分1本勝負

⑧○豊田真奈美(20分46秒 ノーザンライトボム→体固め)×北斗晶

(試合後、リング上で)下田美馬が「こんなのな、私の知ってる北斗晶じゃないんだよ!」と罵倒し、北斗晶を背負い、控室へ。下田は北斗と対等の立場での合体を要求。北斗晶も承諾。

下田美馬「今日は北斗の苦しんでる姿も見たし、すべてを見たような気がした。でも、私の知ってる北斗晶はこんなんじゃない。近くにいた私が一番知ってるんだよ。もう北斗の手下じゃない。このまま1人にしといたら、私が超える前に北斗が潰れちゃうから、私のためにサポートするだけだ。」

豊田真奈美「北斗選手が何でノーザンライトボムを封印したのかわからないけど、私にとってはすごい侮辱だった。だから私はあえて使ったんです。ノーザンライトボムを使うのは今日だけです。」