全日本プロレス 1995年1月19日(木)大阪府立体育会館大会 試合結果

試合開始18時 観衆5,600人=満員 ※テレビ収録

▼20分1本勝負

①○井上雅央(10分12秒 バックドロップ→体固め)×志賀賢太郎

▼30分1本勝負

②○ラッシャー木村 百田光雄(13分30秒 グラウンドコブラツイスト)×永源遥 マイティ井上

③○アブドーラ・ザ・ブッチャー ジャイアント・キマラ(9分12秒 エルボードロップ→体固め)渕正信 ×小川良成

▼アジアタッグ王座決定リーグ2回戦=30分1本勝負

④ボビー・フルトン ○トミー・ロジャース<8点>(12分7秒 ダイビングボディープレス→片エビ固め)菊地毅 ×浅子覚<2点>

▼30分1本勝負

⑤○田上明(4分24秒 ノド輪落とし→片エビ固め)×トミー・ドリーマー

⑥○スタン・ハンセン ダグ・ファーナス ダニー・クロファット(12分12秒 ラリアット→体固め)スティーブ・ウィリアムス ジョニー・エース ×ジョニー・スミス

▼夢のカード4=45分1本勝負

⑦ジャイアント馬場 ジャンボ鶴田 ○三沢光晴(15分37秒 タイガードライバー→エビ固め)秋山準 ×大森隆男 本田多聞

三沢光晴「鶴田さんとのタッグ?それどころじゃなくなっちゃったね。リラックスして楽しめると思ったのに・・・後味が悪いよ。(鶴田さんは)昔からナチュラルに強い人だったから、そんなに衰えもみえていない。タッグでやるには心配なかった。あとはシングルでやった場合のスタミナの問題だろうね。」

ジャンボ鶴田「多聞の出血を見て、違うんだなあと思いましたね。それまでは盛り上がればいいという感じだったけど、いい加減な気持ちではメインは務まらないんだなと」

▼三冠ヘビー級選手権試合=60分1本勝負

⑧川田利明<王者>(時間切れ引き分け)小橋健太<挑戦者>

※第12代王者・川田利明が初防衛に成功

※試合後、会場全体から全日本コール

ジャイアント馬場「大阪でやったドリーとの試合を思い出した。あそこまできたら負けたくないというのが本音だろう。でも、自分のスタミナと相手のスタミナを読み合って、その上で60分闘うのはレスラーの力量の一つ。30分1本ならごまかしもきくけど。」

川田利明「一言で言ったらベルトを持ってる辛さがわかったていうか。守んなくちゃいけない苦しさがあって、それとの闘いもあった。ベルトを守ることの苦しさを三沢選手も言い続けてきたけれど自分にとって悔いのない試合をして、そのうえで守るというのは凄く難しいことだと思う。試合が終わってこれだけ声が出ないんだから。小橋もスタミナあるよ。それは計算してたから、この1週間で体重を3キロ落としたんだよね。それは正解だったけど、やっぱり勝ちたかったね。60分は俺にとって未知の世界だから残り時間が少なくなっていっても焦るというか・・・いつもの焦りとは違うんだよ。60分あるから、と思ってたし、でも60分になるとは思ってなかったし。長期戦になるとは思ったけど。試合をしている間に小橋も忘れてたと思うけど、昨日の時点ではああいう地震があったから、やりたくないという気持ちはあった。それはあって当然だと思う。なかったらおかしいですよ。でも、チケット買って期待してるお客さんもいるだろうし、ましてや来られないお客さんもいるだろうし。まあ、来てくれたお客さんが盛り上げてくれたから頑張らなきゃと思った。今、苦しんでいる人たちもほんと頑張ってほしい。全日本コール?やっぱり嬉しいですよ。テレビもなかったわけだし。今、思ったけど、試合が60分っていうとマラソンの感覚だね。味わってみないとわからないよ。もういいかな?ありがとうございました」

小橋健太「意識があったような、ないようなよくわかんない状況で最後だけは食っちゃいかんと思って。やられても絶対に逃げる・・・逃げるっていうかカバーされたらダメだと思って。とにかく本能で食らっちゃダメだ、かぶさってこられたらダメだという気持ちがあって。引き分け?何かよくわかんない、まだ。あとになって・・・30分引き分けたこともない相手と引き分けたんだから、ひとつの前進と受け止めてこれからも頑張ります。これからもチャンスあると思うし。立てなくてすいません。申し訳ないですけど、かっこ悪くて。自分でも何言ってるのかわからなくて。」

三沢光晴「今日は川田も立派だったし、小橋も立派だった。」