リングス 1999年2月21日(日)横浜アリーナ大会 試合結果
試合開始13時30分 観衆1万7048人=超満員札止め
▼20分1本勝負
①○滑川康仁 D0E0(時間切れ判定勝ち)×上山龍紀 D0E0Y1
②○山本宣久 D0E3(6分55秒 スリーパーホールド)×アンドレィ・コピィロフ D0E3
▼ランキング戦=30分1本勝負
③○ヴォルク・ハン<4位>D0E1(4分49秒 足掛けフェースロック)×ニコライ・ズーエフ<10位>D1E0
ヴォルク・ハン「前田が引退してしまうのは残念。彼とは友情で結ばれているし、カレリンは私と同じロシア人。どちらを応援するかと聞かれたら私は友情をとる。」
▼スペシャルマッチ=20分1本勝負
④○ショーン・アルバレス(時間切れ優勢勝ち)×坂田亘
坂田亘「確かにブラジリアン柔術は強い。素晴らしい格闘技だと思う。だったら誰が見ても強いと思うような闘い方をしろよって。そうすれば例えば俺が5分で負けてもさっきより全然いい試合になったと思うよ。俺は田村さんには絶対にノールールはやらせない。あんな風にこられたらいくら田村さんでもいい動きは見せられない。攻めと攻めが噛み合ってこそリングスの選手は生きるんだから。」
⑤○ヒカルド・モラエス(時間切れ優勢勝ち)×金原弘光
ヒカルド・モラエス「強かった。テクニックも凄くあった。私たちが来るたびに日本人選手のテクニックは向上してると思う。集中して練習しているのでしょう。」
▼20分1本勝負
⑥○田村潔司 D2E0(6分8秒 腕ひしぎ逆十字固め)×ヴァレンタイン・オーフレイム D0E2
(試合後、リング上で)田村潔司「前田さんが引退されても僕はUスタイル、リングススタイルを守っていくつもりです。夢と感動をいっぱい与えてくれた前田さんに最後の最後まで声援を送ってください。」
田村潔司「僕は前田さんの試合に夢と感動を与えてもらった。そろそろ僕たちの世代がたくさんの人に夢と感動を与えていかないと。VTを見て喜ぶ人がいてもいいと思う。ただ、その試合が終わって何にも残らないようじゃ次につながらない。今日はこんなにたくさんのお客さんが集まってくれた。今度はこれだけのお客さんの目を自分たちに向けるという作業をしていかなくちゃ。」
▼前田日明引退試合=5分2ラウンド
⑦○アレキサンダー・カレリン D0E1(2R終了時間切れ判定勝ち)×前田日明 D0E2
前田日明「確かに凄いパワーを持っている。それを凄くいいバランスで無理なく出してくる。自分の体が柔らかかったらもっと持ったと思う。体の硬い人だったらもっと早くやられていたと思う。カレリン戦自体、自分らも本当にできるのか半信半疑でしたから。できると決まったら、これほど冥利に尽きることは無いですよ。色んな意味で歴史に残る人間だから。自分自身にも全く勝算が無かったわけじゃないですから。ここですごい負け惜しみを言わせてもらえるんだったら、一番最初にエスケープを取ったのは俺ですから。一本勝負だったら俺の勝ちです。燃え尽きたというより、今日これを最後にするのは仕方ないこと。今日は引退試合だから言うけど、4年前に後十字じん帯をやった後、もう左のタックルと左の蹴りができなくなった。今日は我慢してやってみたけど。もう半身だけでできるっていうアレじゃないんで。ウルトラマンでいうとゼットンとやったみたいな感じ。うちの若手の誰かがゾフィーとかウルトラセブンになってくれたらいいんじゃないですか。」