全日本プロレス 1995年11月21日(火)札幌中島体育センター別館大会 試合結果

試合開始18時30分 観衆5,650人=超満員

▼30分1本勝負

①○マイティ井上(9分44秒 飛びつき十字固め)×井上雅央

②○ダグ・ファーナス(9分57秒 投げっ放しジャーマンスープレックス→片エビ固め)×泉田竜角

③○小川良成 菊地毅(12分9秒 バックドロップホールド)浅子覚 ×志賀賢太郎

④○ラッシャー木村 百田光雄(13分8秒 ブルドッキングヘッドロック→体固め)渕正信 ×永源遥

⑤パトリオット ジョニー・エース ○ドリー・ファンクJr(17分14秒 スピニングトーホールド)アブドーラ・ザ・ブッチャー ジャイアント・キマラ ×ダニー・クロファット

▼公式リーグ戦=30分1本勝負

⑥ジョニー・スミス ○ロブバンダム<2点>(16分19秒 ハリウッドスタープレス→片エビ固め)秋山準 ×大森隆男<0点>

秋山準「今日、明日と勝って、川田&田上組とやりたいとは当然考えてました。でも、だからといって今日の試合、気を抜いていたわけじゃない。そうは思いたくないけど、向こうの方が上だってことでしょう。ケガ?出てる限りは仕方ないし、誰にもわからないように闘ったつもりですけど。」

大森隆男「個人的な技術のなさですよ。これくらいなら受けられる、という自信があったけど、とにかく向こうの技が効いた。最後はワケわかんなくなった。初戦だったから、リーグ戦だ!という意識も薄かった。こっちもどんどん新しいものを見せていかないと。」

⑦スタン・ハンセン ○ゲーリー・オブライト<4点>(13分52秒 フロントスープレックス→ケサ固め)ジャイアント馬場 ×本田多聞<2点>

ジャイアント馬場「まあ、こうやって人気の出てきた選手だから、いっぺんぐらい当たりたいよな。当たれてよかった、負けはしたけど。でもね、まだやっぱりレスリング・・・プロレスというものを、ようわかっていない。強い・・・確かに強いけれども、まだちょっと今日は緊張していたといえども、プロレスに馴れないことが・・・ね、俺の方がカン狂ってしまったよ。彼はプロレスに馴れていない分、俺が戸惑ったっていうかな。まあ、せっかく俺がアキレス腱固めだの腕を固めていっても、あれだけ蹴られたら大きいからね、重たいからね、すぐ離さざるをえない。あれはもう何をやっても、脚を決めるか腕を決めるか、首を決めるかみたいなもんしか、今のところ勝つチャンスはないように思うな。多聞だって脚をとった時、アキレス腱固めというものをやらなきゃいけない。でもあれはキチンと入ってないよ。固まってない。固めなきゃいけない。ああいうものは関節で攻めないことには落ちないよ、向こうは。フォールで押さえようとするには相当な技を相当いっぱい使わんことには無理だよ。川田にこの間、腕を固められて負けたでしょ、ああいう技はいい攻めですよ、彼とかハンセンに向かってはね。もろいことはもろいよ。プロレスの技というか動きに馴れていないからなあ。そういう点ではハンセンの腕を決めたり、オブライトの脚を決めにいってもすぐセーブに入られたからな。どっちか一人を痛めて、その技に入ればいいんだけど、痛められるほど相手は弱くねえからなあ。(明日はタッグを組むが)これは味方にすればこんなにいい味方ないよ。あと本人が、間を持つために自分のパートナーになったらどうするかだとか、相手だったらどうするか、そういう区別っていうか、考えを本人がわかってくれば、それでもう試合に馴れるしかないな。」

⑧○川田利明 田上明<5点>(29分1秒 パワーボム→エビ固め)三沢光晴 ×小橋健太<2点>

小橋健太「向こうは開幕戦で、ああいう結果になってるから、最初からやっぱり違ってた。こっちもいったけど、ほんのスキをつくというタイミングが向こうはすべて合ってたんじゃないかと。今度は俺たちが追う番。川田&田上組に負けない根性と執念見せないと。三沢さんに迷惑かけたから、大阪や新潟では自分が勝って穴を埋めたい。次は絶対に大阪でハンセン組を叩かないと。このままズルズルいったらカーニバルの二の舞になっちゃうから。あんな悔しい思い、二度としたくない。残り時間は聞こえなかった。時間の経過とかヌキにして悔しい。この試合は次やればわかんないけど、今日は本当に悔しい。」

三沢光晴「残り時間は聞こえなかった。俺の仕掛けが早かったのかも。慌てちゃった部分があるかもしれないね。序盤からチャンスがあれば逃さないっていう点で、逆に気を使い過ぎたかもしれない。終わりまで一生懸命やりますよ。向こうの方が前半、余裕もってたかも。悲壮感は見られなかった。優勝戦でもう1回?いや、リーグ戦が終わるまでは余計なことは考えない。今日は最悪引き分けという頭があった。負けることはもちろん考えていなかった。こうなると大阪は引き分けでもまずい。強いチームが5チームぐらいいたら、1敗しても大丈夫なんだろうけど。今日は向こうにいいように試合が流れた。細かい反省点はあるけど、しょうがない。タッグの場合、負けは2人のせいだから。小橋のせいじゃないですよ。」

川田利明「開幕戦は腕にこだわって失敗したけど、今日は正解。小橋はいつもピンチになるとロープにしがみつくけど、今日は腕を攻めてたから引っ張ったらはずれた。これでいくらかラクになった。今日に限っては開幕戦の引き分けがバネになった。30分の中であの2人からフォールを取るのがどれだけ難しいことか。60分1本の試合で勝つのと、全然感じが違う。それだけ向こうはショックだろうね。後は仙台だけ。オブライトも2回同じ負け方はしないだろうし、ハンセンも去年、最後の最後でいかれてるし。でも、武道館が見えてきた。落とし穴さえなきゃ・・・」

田上明「危なかったな、時間切れ引き分けが。会心の勝利。考えていた通りに運べた。ここで引き分けてたらやばいからな。開幕戦で勝って、ここで引き分けるより、開幕戦で引き分けて、ここで勝った方が大きい。三沢組に失点を与えたから。」