新日本プロレス 1995年8月15日(火)両国国技館大会 試合結果
試合開始18時 観衆1万1,500人=超満員札止め ※テレビ&ビデオ収録
▼15分1本勝負
①○石沢常光(10分29秒 三角絞め)×高岩竜一
▼20分1本勝負
②○斎藤彰俊(10分30秒 上段後ろ跳び回し蹴り→片エビ固め)×永田裕志
▼30分1本勝負
③○飯塚孝之(10分30秒 裏アキレス腱固め)×野上彰
④○スコット・ノートン マサ斎藤(10分48秒 ダイビングショルダーアタック→片エビ固め)佐々木健介 ×安田忠夫
⑤○金本浩二 大谷晋二郎(15分29秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め)×獣神サンダーライガー エル・サムライ
獣神サンダーライガー「まあ、いいでしょう。あいつら、いい気になってると足元すくわれるから気をつけなさいよ。」
大谷晋二郎「自分たちとやって、背中見せて腰振ってるバカ、どこにいますか!」
▼45分1本勝負
⑥長州力 ○木戸修(6分34秒 ワキ固め)木村健吾 ×小原道由
⑦蝶野正洋 ○天山広吉(10分41秒 ダイビングヘッドバット→エビ固め)越中詩郎 ×後藤達俊
▼G1クライマックス優勝戦=時間無制限1本勝負
⑧○武藤敬司(24分8秒 ムーンサルトプレス→体固め)×橋本真也
※武藤敬司がG1クライマックス初優勝
(試合後、リング上で)武藤敬司「自分は感激してます!今、この時間を皆さんと共有できて嬉しいです。しあわせです。武藤敬司はますますバク進します!」
武藤敬司「何だかんだ言ってプレッシャー感じてましたからね。ジンクスに対しては。一度も勝ってない相手ばかりとぶつかったし、ほんとプレッシャーがあったです。ほんとはもう、昨日の時点で勝ったことのない相手に勝って、自分のプレッシャーはスッキリしたんですけど、逆に今日は無心で試合ができたのがいい結果につながったと思います。最後のムーンサルトはあれしかないもんね、俺。彼の技は強烈だから、しのいでしのいで、1発食らううちに3発決めないと、向こうは体重あるし、意外と俊敏だし。やっぱライバルですよ。いい意味でほんとライバルです。同じこの時代に、あいつというライバルがいてほんと自分、幸せだと思ってます。蝶野も違う試練を今回俺に与えてくれたし。ほんとは今日スッキリして海外に行きたかったんですけどね。あー、大丈夫、スッキリした。バク進します、武藤敬司。ターニングポイント?自分にとって、1回も勝ったことのない相手だったから、逆に向こうがいつものペースで来てくれた。それをただ上回っただけなんですけど。血が燃える方だから。熱くなる方だから。何かやる気が出てきたっていうか。ちょっと後半のスタミナがなくなっちゃったですけどね。次のステップ?ここまで来たら誰の挑戦でも受けるし。世界にも未知の強豪がいっぱいいるだろうし。具体的には12月にヨーロッパに行くことも決まってるし。WCWの方にも12月に来い!ってフレアーに言われたし。やることはいっぱいありますよ。5月3日に変な状況の中から新生・武藤敬司がポーンと芽生えて、何となく自分で一歩一歩のぼってる実感はしたんですが、これを獲らなかったらIWGPのベルトが腰に落ち着かないっていうか、そんな気分だったから、これでほんとホッとして次に移れます。IWGPのV10?うーん、あんまり意識してないですけどね。ただ1回1回、何か感動できる試合ができれば。自分で満足できればいいかな、と。どうもありがとうございます!」
橋本真也「言い訳するつもりはないです。武藤は一枚上手だった。またもや、必殺技を封じ込められた。最後の垂直落下にいって武藤の体が伸びきったときに、ほんの0コンマ何秒、勝ちを確信した俺が間違っていた。あれだけ確実に持ち上げれば勝てると思った。でも、俺の目標はいつまでも変わらないですから。あくまで天下だけです。射程距離にまだ武藤はいるからね。もう一回、もう一回天下を狙って、考えを改め直して進もうと思います。暑い中、応援してくれた人には感謝してます。よく聞こえた、応援が。立ち上がれなかった俺が悪いんだ。」