新日本プロレス 1994年8月7日(日)両国国技館大会 試合結果

試合開始15時 観衆1万1,500人=超満員札止め ※テレビ&ビデオ収録

▼20分1本勝負

①○中西学(12分20秒 アルゼンチンバックブリーカー)×永田裕志

▼Bブロック公式リーグ戦=30分1本勝負

②○パワー・ウォリアー<7点>(17分34秒 逆一本背負い→体固め)×飯塚孝之<0点>

飯塚孝之「橋本戦で何かが吹っ切れた。自分を変えるという目標は、かなりの部分で達成できたと思う。勝負に対する執念というか。全敗は悔しいけど、今年の夏は楽しかった。」

③橋本真也<6点>(時間切れ引き分け)越中詩郎<5点>

④○馳浩<6点>(11分54秒 ノーザンライトスープレックスホールド)×藤波辰爾

馳浩「初めて人のために勝ちたいと思った。パワーには優勝戦で辛い思いをしてほしい。俺も辛い思いをしてきたけど、あいつにもしてほしい。親友としてもライバルとしても。」

▼Aブロック公式リーグ戦=30分1本勝負

⑤○長州力<6点>(5分14秒 サソリ固め)×木戸修<2点>

長州力「アクシデントは関係ない。気力は最後まで続いていた。内容的には納得している。来年は優勝する。辞めるまでにはG1をとりたい。色んなもの手に入れてきたけど、G1だけとってないしな。」

⑥○武藤敬司<6点>(15分14秒 ムーンサルトプレス→体固め)×谷津嘉章<4点>

⑦○蝶野正洋<8点>(9分34秒 STF)×藤原喜明<4点>

▼特別試合=60分1本勝負

⑧○獣神サンダーライガー エル・サムライ(15分47秒 雪崩式フィッシャーマンバスター→体固め)グラン浜田 ×大谷晋二郎

▼G1クライマックス決勝戦=時間無制限1本勝負

⑨○蝶野正洋(21分51秒 STF)×パワー・ウォリアー

※蝶野正洋が2年振り3度目の優勝

蝶野正洋「今回俺は自分の中の殻を破りたかった。自分自身、夏はジンクスというか、乗れるものがあったから。まだまだ未熟だから波があるし、自分のレベルを保てるところまでできてない。2年前、3年前の時でも結局殻を破ってもまた同じ殻に包まれちゃって同じ繰り返しをやってきた。1回目、2回目を制した後に気が緩んで転がるように落ちていってるし。それが俺の悪い所だった。もう2度もそういうのを味わってるから自分自身、一区切りをつける意味で本当に全力を尽くして燃え尽きた。ただ、一つだけ不満だったのは、俺の名前が候補にもダークホースにも入ってこない。同じダークホースでも見落とされたダークホースというか1回目なんかのマークされてなかった自分と全然形が違っている。すごく頭にきていた。何でここまでみんなに見下げられなきゃいけないんだと。このまま、もし上位にも残れないで落ちていったらどうなるかという危機感もあったし。今回、体を壊して1年間休もうが2年間休もうがいいと思ってた。あと、自分の場合は越中さんからバトンタッチされて選手会長という形でやってきてるし、少し自分自身、考える余地が今欲しい。単に仕事としてレスリングをやっていくんだったら、今までの形で構わないかもしれない。でも、プロスポーツマンとしてこういうチャンスがあるんだから、やっぱり何かやってみたい。」